ADHDと診断されて

ここ数年「大人の発達障害」が話題になっている。発達障害とは、ASD(Autism Spectrum Disorders: 自閉症スペクトラム障害)、ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: 注意欠陥・多動性障害)、LD(Learning Disability: 学習障害)の総称で、(議論はあるものの)先天的な疾患と考えられている。「大人の」とついているのは、発達障害は、従来子供がかかるもので大人になれば自然に治ると考えられてきたものの、最近の研究でどうやら大人になっても症状が残るらしい、ということが分かったので、敢えてそう呼んでいるということだ。なお、いずれの障害も数十人に一人の割合で患者がいるものであり、読者の方々も日常的に交流している確率は十分に大きい。

発達障害についての基礎知識はこちら:
大人のASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)大人のためのADHDナビ大人のLD(学習障害)

筆者はこの2月に、発達障害のうちADHDであると診断を受けた。ADHDについて症状をよく知らなかったこともあり意外だった(「多動」があまりなかった)。とはいえ、思い返してみると幼少時からADHDの症状に悩まされてきたことはよくあった。もっと早くに分かっていれば苦しみも少なく、周りにも迷惑をかけることが少なかったのにと思うこともある。しかし、発達障害自体についての理解と、発達障害についての社会的な理解が進んで来たのは最近のことであり、むしろ今分かってよかったと思っている。

筆者は現在、精神障害者保健福祉手帳を申請中で、近いうちに取得する見込みである。同手帳の所持者は日本の法律上障害者ということになる。障害者については、残念ながら偏見や差別が解消されているとは言い難い。正直言って不安な気持ちだが、その不安などについては記事を改めたい。

というわけで、本ブログではADHDである筆者が考えたこと、感じたことをこれから発信していきたいと思っている。本ブログがADHDを抱えている方、また周りの方の助けになれば幸いである。

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