3大スマートスピーカー、どれがいいの?
日本でのスマートスピーカーの普及率は1割〜2割ほどだそうだが、 私は3大スマートスピーカーを3つとも持っている 。3つとも持っている人は珍しいのではないだろうか。音声合成屋としては「喋り」が気になるわけで3つとも買ったわけだが、周りの音声合成仲間たちに聞いても、3つとも持っている人はいなかった。やはり私はどこかおかしいようだ。 左からHomePod (Apple), Google Home Mini, Echo dot (Amazon)。 LINEの方、Clova持ってない上に「3大」とか言ってすみません。 3つとも使っていると、それぞれの個性が見えてくる。その個性に応じた、私の使い方を紹介しよう。 私の使い方 HomePod 音のいいスピーカー。 Google Home Mini 一番スマートスピーカーらしく使ってる。対話、ニュース・ラジオの再生、天気予報、ルンバの操作、照明やエアコンの操作(単体ではできない。スマートリモコンと連携)など。 Echo dot Amazonからの通知を聞くだけ。 なぜこうなったか? HomePod 日本語音声合成の品質が残念すぎる (以下、日本語が前提)。知人の知人が開発しているらしいのであまり悪く言えないが、Appleはなぜか未だに音声合成の方式として、波形接続型(単位選択型)を採用している。この方式は枯れた方式なのだが、 大量に録音した音声を細切れにして繋ぎ合わせて再生する という原理上、合成される音声の当たり外れが激しい。つまり、 合成したい文の音声が 合成元の音声データベースにそのままあれば非常に自然な音声になるし、近いものが全くなければ聞くに堪えない音声になる 。ゆえに、どれだけ多くのパターンを録音しておくかが重要になってくるが、Appleは日本語音声合成についてはさほど熱心に録音をしていないようだ。そもそも、いくら録音してもパターンを網羅できるわけではないので、この方式では限界がある。 でも、HomePodにもいいところはある。スピーカーの音質が素晴らしいのだ。上の写真を見ても分かるように、HomePodは圧倒的に大きい(他の2つについてミニサイズ版を買ったこともあるが)。Apple自身も宣伝しているが、スピーカーとしての性能は非オーディオマニアとして